000*原型(非売品)

シンプルな定番を作りたいとずっと思っていました。
決まった形で、素材を変えて、というのをやってみたかった。
いろいろ試行錯誤を重ねた結果、ようやくひとつ形になりました。
きちんと型紙を作ったのなんて初めてのこと。
べつに目新しいデザインではありませんが、それだけに
ごまかしがきかないというか、この形に決めるのに、けっこう難儀しました。
まちの幅、持ち手の長さ、ポケットの大きさなど、あれこれ試作を繰り返した結果です。
頭が理数系にできてないもんで、仕立てる順序を間違えては
こりゃメビウスの輪か? という状態に陥ったりもしました。
でも、形が決まったあとは2種類の生地の組み合わせだけを単純に楽しんで作ってます。
つまり、表裏両方使えるリバーシブル・バッグです。
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sideA

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sideB

この原型000号がシリーズを代表して説明しています。
サイズ表記が難しい形なんで、おおまかな測りかたですが、
W40(ぺったんこにしたときの上の部分の幅)/27(底の部分の幅)
×H20(脇の部分で)×D14cm、
持ち手の幅(いちばん上の細いところ)4cm、持ち手の長さ30cmくらい。
作者としては、いちおう左側が表で右側が裏のつもり。
これは、このシリーズの原型、というより試作品。
なので、いろいろとまだ不備がある段階です。
同じ生地のものは販売してません。
ほんとは線画にしたかったくらいなんですが、
イラストにおこすエネルギーはないので、ちょっと画像をいじくって
モノクロームな感じに加工してます。

そもそも、先日夏休みに出かける前日に慌てて作り上げ、
南太平洋の島まで連れていったやつです。
飛行機の中でも、旅先のホテルのプールサイドでも、
昼間のドライブにも、スーパーマーケットに買いだしに行くときにも、
夜レストランにお出かけするときにも、深夜カジノで遊ぶときにも、
ずーーーっと、連れ回されたあげく、
(リバーシブルなので、服に合わせて何度かひっくり返されたりもし)
帰宅後には洗濯機に放り込まれ、東京に帰って来てからも酷使され、
再び洗濯機に放り込まれた成れの果て・・・なので、ちょっとヨレてますが。
底板も入れてないので、汚れたら洗濯機で洗えます。
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真横から見たところ。
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表側には15×12、裏側には12×10cmのポケットつき。
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裏返して斜め上から見たところ。
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表側の斜め上から見たところ。
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先日の機内持ち込み手荷物の中身を再現してみました。
まぁ、なんてプラクティカルな企画!
この中身はざっと、ボーディングパス、財布、鍵、携帯電話、国際免許証、
ハンカチ、ティッシュペーパー、歯磨きセット、香水のミニボトル、煙草、
文庫本、ガイドブック、辞書、雑誌、ミネラルウォーターのボトル&スプレー、
ペンケース、アクセサリーケース、リップクリーム、フリスク、
内ポケットにはパスポート、外ポケットにはサングラス&半券。
・・・よくもまぁ、こんなに詰め込んだもんですが、入っちゃうんです。
(大きな声じゃ言えないが、帰りにはカップ&ソーサーも入ってたな。ん?)
むしろ、いっぱい詰め込んで使ってもらいたいバッグなのです。
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