アトリエ便り


今年ももうすぐ桜が咲くのね。


3月31日
23:15
少し暖かくなってきたのが嬉しいね。
今月後半は一度も暖房を入れずに乗り切ったぞ。
なーんだ、やればできるんじゃん。いままでが甘えてたってことね。
でも真夏の冷房を我慢できるかどうかは自信がない。
身体を鍛えておかなくちゃだ。
3月が終わるね。明日から新年度なのね。
ちょっと気持ちを切り替えて、4月もがんばろう。
3月30日
22:20
捨てられずにとってある空き瓶のストックがたくさんあるので、
いまのところ停電の心配がないのはわかっていても
万が一に備えて、空き瓶数本に水を汲んで置いてある。
2〜3日経過したものはベランダの植木鉢にあげて、
また新しい水を汲んでおく、というふうにして回している。
おかげで、いままでよりもマメに水をあげることになっていて
(いままでがあげなさすぎ)植物たちが元気になってる気がする。
水をあげながら、ベランダが汚いなぁ・・・と気づいてはいるのだけれど
じゃーじゃー水を流して掃除する気にもならないので
いまじゃなくていいよな、と思って放ってある。
オリーブの鉢の脇から、根絶やしにしたはずのムスカリが生えてきて
花を咲かせているけれど、まぁいいや、と思って放ってある。
イチゴの鉢の脇にも謎の植物が生えてきたけれど
それも、まぁいいや、と思って放ってある。
ええい、生えたいやつは勝手に生えろ。
3月29日
25:30
夜に用があって出かけていたので、
チャリティーマッチをようやく録画で観終えた。
カズダンスが見られるとは。すごいなぁ。勇気いただきました。
そんで、ふと、昼間ぐだぐだだったことを思い出した。
裁ち間違えちゃってさ。それも2度も。小さいパーツだったとはいえ。
いつも手芸倶楽部では「はさみ入れる前に確認!」なんて言ってるくせにねぇ。
やっぱり集中力が低下したまま戻ってきてないのかも。
三半規管が弱い人は、まだ地震酔いみたいな症状が続いていると聞くし。
私も白状すると、キッチンでシンクの前に立つのがちょっとイヤ。
ちょうどあの時間に洗い物していたから、
いまも、お皿洗ってると揺れ始めそうな気がするんだよね。
今日はミシンをだーーーっと踏んで長距離を飛ばしていると
周りでガタガタいう音がしたので、余震かと思って一瞬びびったし。
単に、ミシンの振動で、周りに置いてあったものが揺れただけだったんだけど。
軽い後遺症だな。いまごろになって出てくるのかもね。
みなさんは体調大丈夫?
3月28日
22:50
なんとなく魚を食べることが増えている。
もともと最近はあんまり4本足のものは食べなくて
がんばれ宮崎、と思いながら日向鶏を買うくらいだったのだけれど。
数日前には、宮城産の鮭を見つけたので買ってきて
この鮭とった漁師さんがどうか無事でいますようにと祈りながら焼いたのだけれど、
あろうことか、ちょっと目を離した隙に、ミケコに盗まれるという事件があった。
叱り飛ばし、しばらく気まずい時間が流れ、しょうがないから許したけど。
ダイエットを厳しくしているせいか、どうも最近、行儀の悪い猫になっている。
しかし、よくもまぁ、あれを狙ったもんだよ。鼻が利くんだねぇ。
すごーくふっくらして、おいしい鮭だったもんね。また食べたいね、三陸の海の幸。
今日は、銚子港の復活の様子を見て少し嬉しくなった。
わざわざ遠い国からエネルギーを使って運んでこなくたって、
日本にはおいしいものがたくさんある。日本のおいしいものを食べようよ。
3月27日
22:40
今日も全員揃うことは叶わなかったけれど、日曜手芸倶楽部。
t.m部員の新作ファーバッグ、自分用のショルダータイプに続いて、
お友だちへのプレゼント用の2個目もでき上がった。
きっと喜んでもらえることでしょう。
y.m部員は、黒い帆布でまちつきポケットを縫っていたけれど
仕事疲れの目には、ちょっとつらそうだったね。
節電モードになる以前から、うち、薄暗いしね。
おまけに、長年使っていたアイロン台のライトが不調。
電球が切れただけなのか、全体がいかれちゃったのかは謎。
だけどずっと欲しかった太陽光蓄電ライトを、ついさっきゲットした。
なんてタイムリーな。aさん、知らせてくれてありがとう!
3月26日
23:20
このところ書くことがいっぱいあったもんだから、書きそびれていたことを。
該当エリアにお住まいの人はとっくにご存じでしょうし
けっこう話題になっているからもう見た人もいらっしゃるでしょうが、
まだの人のために貼付けておきますね、九州新幹線のcm。
何日か前に友人からのメールでおしえてもらって初めて見たとき
私、号泣しました。いろんな感情が渦巻いて涙が止まらなくなってしまった。
cmとしては過去にもどこかで見たことのあるような手法だし、
3.11以前だったら、ふつうに楽しく見ていただけだったろうけれど。
そして、話はまったく変わるようで密接に繋がっている
これも貼付けておきます。 上関原発建設反対署名
3月25日
22:30
本日発売の『おしゃれ時間。のバッグとポーチ』
いろいろたくさん作らせてもらいました。
まず、p.14〜15に登場するのは、布と革で、まったく縫わずに作ったバッグ。
裁縫は苦手だけど大工仕事なら好きっていう人にもおすすめ。
どうやって作ったかって? そいつぁここじゃあ言えねぇな。誌面で見てみてね〜。
それからp.20、こちらは指ぬきはめて、ひたすら手縫いで
帆布に革のポケットを縫いつけた、ポケットいっぱいのバッグ。
p.37の、ちょっとサーカスっぽいバネ口ポーチは、
私の10cm幅バネ口ポーチ製作歴の中でも最大の容量を誇るギャザーたっぷりタイプ。
p.52〜53では、ハマナカ「エコアンダリヤ」のこの春夏の新製品《スパン》で
ツートーンのトートバッグと、コサージュを4色編み、
p.54では、タカギ繊維から新発売の「がま口専用さし込み器具」を使って
がま口を作りました。ふぅ。。。よく働いたぁ。
と思ったらp.63では「つまみ底」の作り方について解説もしてます。
と、とりあえず自分のことばっかり書きましたが、
ほかのかたがたの作品もバラエティ豊かで見ごたえたっぷりな1冊になっています。
私の作品はあいかわらず愛想のないのが多いけど
ふんわりやさしく春らしくかわいいものもたくさん載ってますわよ。
そして、ここでお知らせをひとつ。
このp.53に掲載されている「エコアンダリヤ《スパン》」を使って作るコサージュの
体験教室を開こうと企んでおります。詳しくはこちらを見てね。
かぎ針を動かしながら、ほっとするひとときを持ちませんか?
そして、キラキラのコサージュを作って、ちょっと元気出しませんか?
ご応募お待ちしています。
3月24日
23:40
いま私にできることは何だろう?
と、きっとみんなそれぞれ考えていると思うけれど
私の場合は、まずひとつ見つけた答えがこれでした。
ぼつぼつ撮影しながら準備していたのだけれど、
物流が乱れているうちは控えようと思って、少し待っていました。
もちろんまだ万全なわけはありませんが、だいぶ戻ってきたようです。
慌てることではなく、細く長く続けるべきこと、と思っているので
とりあえずアップしておきます。
っていうかそれってあんた、ただの倉庫掃除でしょーが
と言われれば、はい、その通り、否定はしません。
でも、私にとっては昔のものでもいちおう心血注いだ作品だから、
ただ倉庫のこやしにしておくよりも、フリマなどで叩き売るよりも
何かの役に立てるなら、それは嬉しいことなので。
とてもとても微々たるものですけれど。
3月23日
22:30
午前中わざわざ受け取りに来てくださった担当編集者fさんに
完成した例の帽子を渡して、ほっとひと息ついたあと、
さすがにそろそろ牛乳飲みたいし、と思って買物に出かけた。
じつに8日ぶり。まだまだからっぽの棚も目につく状態なのね。
帰宅してさっそく飲んだ牛乳のおいしかったこと。ありがたいことです。
そして午後からは、手芸倶楽部。
いつもと同じく2週間あいただけなのに、すごくひさしぶりな気分。
計画停電の影響もあってa.y部員はお休みだったけど
遠路はるばる来てくれたm.k部員は、がま口バッグにがんがんハトメを打ち
m.s部員はトートバッグの底と持ち手用の革をしゃきしゃき裁断していた。
この2週間の積もる話もたっぷり喋りながら。
その最中にラジオから聞こえてきたのが、金町浄水場のニュース。
やれやれ。。。今度は店から水が消えるのか。無洗米も消えるんだろな。
夜、みんなが帰ったあとで、いつものように蛇口を捻り、
鉄瓶で沸かしていれたお茶をちびちびと啜りながら
東京在住の同郷の友人に「東京水飲んでるかーい?」ってメールしたら
「いぇーい、飲んでるぜー。これから風呂にも入るぜ。外回りで放射線浴びまくってるぜ。」
という元気なメールが返ってきた。よしよし。我ら道産子は強く生きような。
まったくみんなデリケートなんだからぁ。
それにしても「暫定的基準」て何なのさ?
3月22日
23:20
そこ、去年から立ち入り禁止区域に設定してあったんだけど
しかたない、こんなときだから開放してあげよう。
以前ならテレビの上っていうのがベストポジションだったのに
買い替えて薄っぺらくなっちゃってからは不可能だもんね。
そんで一時はチューナーの上に移動したんだけど、
リモコンでバリケードを築かれて、封鎖されていたのよね。
いいよ、あったかいから好きなんでしょ、そこ。
ずっと暖房ストップしてるから、さすがに寒かったんだろうね、ミケコ。
リモコンバリケードの隙間を抜き足差し足してたので、封鎖を解いてやった。
床暖好きなのかな。下からあったまるのがいいんかな。
腹巻きしたら拗ねるし、毛布や布団かけてやったら全部敷いちゃうし。
そうね、未曾有の非常事態なんだから、規定とか規則とかにとらわれることなく
柔軟な対応が求められるよねぇ、何ごとにも。
3月21日
23:15
東京は、冷たい雨の一日。
春分の日の実感もないまま、日が暮れてしまった。
でも今日から夏至に向かって、太陽が空にいる時間は長くなっていくのだな。
てなことを考えながら、蕎麦まんじゅうを丸めていた昼下がり。
なんで蕎麦まんじゅうかというと、乾物庫スリム化作戦を推し進めていたところ、
賞味期限をややオーバーした蕎麦粉と、だいぶオーバーしたつぶあんが発掘されたから。
平気平気、密閉されてたし、蒸かすんだし。
かくして今日のおやつは蕎麦まんじゅう。明日はガレットでも作るかな。
それにしても牛乳やほうれん草、もったいないねぇ。私、いただきますけど。
3月20日
23:30
子どものころ、フリフリひらひらした女の子らしい服を
あんまり着せられなかったことが、その後の趣味嗜好や人格形成に
影響したのかどうかは知らないけれど(影響しただろうな)
いまもそっち方向のベクトルは短い。
20代前半にパッチワーク雑誌の編集者をしていたころ
毎日毎日、夥しい数の作品に触れながら、
なんでみんなそんなに小花プリントが好きなんだろう? 
と思っていたし、正直言ってそれほど感情移入できずにいた。
アーミッシュは好きだったけれど。
当時の編集長いわく、「戦中戦後の物のない時代を生きてきた人にとっては
花柄やフリルやレースが憧れだったのよ」(すでに故人の彼女もまた戦中派だった)。
その言葉の意味が、ようやくわかった気がする。
次の宿題に使う素材が、物流の混乱の中を縫ってどうにか届いた。
これが、こってこての小花プリント。ちょっと腰が退けながらも受けたのだけれど
作業台に生地を広げながら、ああ・・・と腑に落ちた。
自分の気分が明るくなることをはっきりと感じてしまったのだ。
東北地方はパッチワークキルトの盛んな土地だったので、キルト作家がたくさんいて
その雑誌の取材で何度も出かけたし、お宅にお邪魔して作品を拝見したりもした。
被災地の地名を聞くと、遠い記憶ながら作品とともに思い出すかたもいる。
このつらい時期を乗り越えて、彼女たちがまた針を持てる日が来ますように。
小花プリントをたくさん使ったカラフルなキルトを作れる日が来ますように。
3月19日
23:20
昼間は天気がよかったので、窓を開けて大掃除をした。
もともと吸引力が低下して調子悪かった掃除機に全面的には頼らず
ほうきとちりとりと、濡らしてちぎった新聞紙を駆使。
うちの床にたまっているものは、だいたい繊維ボコリとミケコの毛だから
濡らした新聞紙はとても有効だし(茶殻はちょっと大変なのでね)、
掃除機だと丸く適当に済ませてた隅っこや桟なども、ほうきなら行き届く。
思い出してみれば、母はいつも併用していたっけな。
畳の目は、ほうきのほうがきれいになると言って、和室はほうきで掃き
板の間に集めておいて、最後だけ掃除機で吸い取る。
掃除機に限らず、家電1期生の世代って、初登場した便利なものを
ありがたがりつつも、頼りっぱなしにはなっていなかったような。
便利なものにすっかり慣れてしまった私たちは、
すべてを手放して大昔に戻ることはできないけれど
少しだけ昔に戻ってみることは、できそうな気がする。
なんだかいつもより部屋がきれいになったぞ。
でも、安物のほうきだとすぐ抜けちゃうから、いいほうきが欲しくなってきた。
3月18日
22:20
オーバースカートの上に、さらにリネンの長いエプロンをプラスしたら
東欧じゃなくてロシアになっちゃった。
ためしに頭に三角スカーフを巻いてみたら、どう見てもマトリョーシカだなこりゃ。
リネンってあったかいのよね。ラミーは涼しいけど、リネン重ねるとあったかい。
そんな格好で、今日はちょっと冷凍庫や乾物庫の整理をしてみた。
半端なものを片づけてすっきりしよう。まだ買物には行かないぞ。
それにしても、うちの乾物庫には、やたらダシの出るものばっかりある。
ホタテの貝柱とか、焼きあごとか、干し椎茸に、切り干し大根、桜えび、昆布、豆各種。
ちょびっと残ってる乾物をいろいろ混ぜて炊いてみよう。
食器洗いの簡素化も図るために、近頃はなるべくワンプレート。あるいは、どんぶり。
和洋折衷の珍奇な献立も生まれちゃうんだけどね、ごはんが食べられるだけで幸せだよね。
3月17日
22:50
みなさん、節電してますかー?
寒さに強い道産子たるもの(ほんとは寒がりだけど)
このくらいで暖房のスイッチ入れてなるもんか。
重ね着は嫌いなんだけど、スカートonパンツって暖かいね。
これまた昨年『コットンタイム』で作った、ウエストリブ(これが腹巻きになる)の
オーバースカートをジーンズの上に重ねて、毛糸の靴下を履き、
太糸で手編みしたボレロをタートルネックの上に羽織り、
なんかちょっと、東欧の民族衣装みたいな格好で書いとります。
これで頭にスカーフでも巻けば、フォークダンスが上手に踊れそう。
あと、ホクレンのまわし者じゃないんだけど、「ゆめぴりか」って、こういうときに、いい。
前にも書いたけど、冷や飯が異常に美味いお米なのよ(もちろん炊きたても美味いんだけど)。
だから、炊きっぱなしで保温も電子レンジも不要。おにぎりにして冷ましといてもいいし。
北海道の農家のみなさん、今年もおいしい「ゆめぴりか」たくさん作ってね。
3月16日
22:45
なんでそんなにパンがなくなるんだろう?
みんなパン買い込んでどうすんの? 冷凍しとくの? と思っていたら
ここが被災地になって機能不全に陥った場合に備えてるわけじゃなかったのね。
私はそういうつもり&締切間際で忙しくてごはんに構ってる余裕がないとき用に
いつも缶詰やレトルト食品やカップ麺などをある程度常備しておくようにしている。
でも、ずっと保存してたら賞味期限が来ちゃうから、定期的に消費しているので
その欠けた分だけは、今回も少し補充したけど、
からっぽのスーパーに行っても楽しくないので、昨日今日は買物にすら行っていない。
牛乳が入手困難なのにはちょっと困ったけど、まいいや、豆乳と練乳あるから。
生魚が売れないだなんて、変なの。保存のきくものばっかり買い占めて、
じゃあ今日は何食べてるんだろう? そろそろ落ち着こうよ、みんな。
買い占めした人は、せめて残さずきちんと食べようね。
真夏じゃないんだから、生魚だって3時間くらいの停電で駄目にはならないってば。
でも、停電するならする、しないならしないではっきりさせてほしいよね。
東京が混乱して、人的エネルギーを浪費してちゃいけない。
病気になったり怪我したりして貴重な医療用物資を無駄遣いしないように、
みなさん健康に気をつけて、元気でいましょう。それも後方支援。
3月15日
22:50
秋に編んでおいた毛糸のソックスが役に立っている。これを履いて、
この間『オレンジページ』で作ったストールベストかポンチョを羽織れば
暖房をつけなくても、もこもこ厚着をしなくても、平気。
ミケコには、一昨年『コットンタイム』の連載で作った腹巻きや布団があるし。
うちは4階なので、エレベーターを使わなくても階段で大丈夫。
下半身のシェイプアップと筋力強化になってちょうどいい。
夜はランタン。一緒に買ったティーキャンドルが
バカみたいにたくさんあるので、こんなときに使おう。
早起きして自然光のもとで仕事をして、日が沈んだら仕事はおしまい。
根っこは農耕民族なのだ、開拓民なのだ。ミニマムな暮らしには慣れてるぞ。
最低限の備えをしたら、祈る気持ちは心の中に置きながら、普通に暮らそう。
それが、後方支援につながるんだよね、きっと。
東京が浮き足立ってバタバタしていちゃいけない。
いま自分の目の前にあることをきちんとやろう。私の場合は帽子を編むのだ。
余震もだいぶおさまって、ようやく少し落ち着いて、そんな心境になりました。
自衛隊員とか消防士とか医師とか、そういう直接的に
世の中のためになる仕事をしているわけじゃないから、
ある種の無力感とか罪悪感みたいなものに襲われることがあって、
私も一昨日思わず書いちゃったように
「帽子を編んで何になる? 手芸本なんていま世の中に必要か?」って気持ちになってた。
今日、その本の担当編集者からいただいたメールに励まされた。
停電の中、ろうそくの灯で作品(たぶん私の帽子と同じ号に載るのかな?)を縫っている
東北地方在住の作者もいらっしゃるそうな。
そうやって、いろんな人の思いを集めてでき上がった1冊が、
また大勢の人を慰め、励ますことになるのかもしれないですね、と。
そうだよね。がんばろう、みんな。私も、めちゃかわいい帽子編むからさ。
・・・って書いてたらまた揺れたぁ。静岡山梨方面のみなさま、大丈夫ですか?
富士山よ、お願いだからゆっくりお休みになっていてくださいね。
3月14日
24:20
ちょっとズームアウトして、パンして、自分の足もとを見つめ直した。
ずーっと懸案事項だった、うちの防災グッズの中で欠落している
ラジオを買っておかねばと思って、新宿まで出かけた。
百貨店は休業だし、ハンズまでもが休業だし、
家電量販店関係も無印良品も、懐中電灯や電池やラジオは全部品切れ。
同じこと考えてやってきて、がっかりしてる人もたくさんいた。
ある程度予想してはいたけれど、ここまですごいとは。
でも、帰り道で思いついたのだ。コンランショップなら、あるかも?
案の定ありましたよ。lexonの防滴ラジオ、赤いのゲット。
(と言っても12時間前くらいのことなので、
もしラジオ探してる人がいたら、在庫確認してから出かけてね)
近所のスーパーもコンビニ4〜5店も、水、パン、カップ麺などは在庫なし。
でも新宿サザンテラスの「もぐもぐパーク北海道」でカップ麺買えたよ。
とはいえ、火が使えない状況になった場合を考えたら、カップ麺ばかり貯えていてもねぇ
と思って、たまごを茹でて味噌漬にしたり、きゅうりを糀漬にしたり、
トマトソースを作ったりと、保存食をちまちま仕込んでいる。
何かできることはないかと悶々としていてもしょうがないもんね。
とりあえずは節電を心掛けながら、自分の足もとを固めて体力と気力を温存しておかないと。
それにしても、東京電力の「無計画停電」に振り回された人たち、おつかれさまでした。
誰もが初めてのことだからとはいえ、想像力と決断力が欠落しすぎじゃないか?
仕事でも同じ。想像力が欠落してる人と対峙すると無駄にエネルギーを消耗する。
いやいや、ここで愚痴ってる場合じゃないや。夜更かししてないでもう寝なきゃ。
3月13日
23:40
じつは、けっこう参っていたみたい。
世界が終わってしまうような気分に支配されていたのかも。
午後、友人からのメールに「いまテレビやめてtokyo fm」と書いてあったので
真似してみたら、山下達郎の『希望という名の光』が流れてきた。
それを聞いているうちに少し気分が変わった。
天気もよかったから散歩に出かけ、帰宅して晩ごはんの支度をしていたら
メールを送ってあった仙台の知人から無事を知らせる電話が。
大変な目に遭った人の声を聞いたら泣けてきて、
なんだか逆に励まされ、また、すっと気分が変わった。
いま、宿題の夏の帽子を編んでいる途中なんだけど、
テレビを見ながらかぎ針を動かしていたら、だんだん虚しくなってきて
それじゃなくても手がきつめなのに、ますますきつくなってきて
帽子なんか編んで何になるんだ? こんなことしてる場合か?
みたいな気持ちに襲われたりしていたんだけれど。
いや、そうじゃなくて。
この帽子をかぶるころには平穏な夏が来ることを祈って、編もう。
3月12日
23:55
昨夜は余震が頻繁にあったのでなかなか眠れず。
一夜明けて、テレビの中の、昨日よりさらに想像を絶する光景に
何も手につかないまま、長くフラットな一日が過ぎた。
北海道に帰省するときにはいつも右の窓側の席を取って空から眺めていた
あの複雑に入り組んだ美しい海岸線が・・・信じられない。
でも、ちょっと食料を買い足しておこうと勇気をふり絞って外に出たら
東京はいい天気ですっかり平静を取り戻していて、そのギャップにくらくらした。
屋根の下で温かいものを食べられる幸せを噛み締めつつ、でもあんまり味がしない。
夜になって、また緊急地震速報が頻繁に出ているし。震源地は南下してきているし。
週があけたら世の中は普通に動くのだろうか?
こんな状況の中で、ただひとつ嬉しかったサプライズは
yちゃん、昨夜のあなたからのメール。20年ぶりくらいだよね?
ありがとう! いつか元気で会えますように。
3月11日
23:45
みなさま、ご無事でしょうか?
テレビをつけて放心状態のまま、夜が更けていました。
とりあえずミケコと私は無事です。
あの瞬間は、ミケコを抱きしめてソファーの上で固まっていました。
ほんとに怖かった。生命の危険を感じたのは、人生3度目くらい。
揺れが収まって、はっと気づいたら、いろんなものが床に散乱していました。
いちばん驚いたのは、ミシンが1台テーブルから落ちて床に転がっていたこと。
でも大丈夫。壊れたかと心配しながら縫ってみたら、ちゃんと動きました。
うちの被害は、ガラス瓶や陶器がいくつか割れたくらい。
(こういうときに限って、割れてほしくないものから割れるのね)
あと、セーターの胸のところに大きな穴が3つあいてました。
(こういうときに限って、ちょっといいカシミアのセーター着てたりするのよね)
ミケコ、声も出さず震えてしがみついてたからね。いや、しがみついてたのは私かも?
少し落ち着いてから家の中を見て回ったら、ロックがはずれて窓が開いていたり
冷蔵庫が10cmも後退していたり、洗面ボウルの中に化粧品の山ができていたり
倉庫は、棚から落ちた布やら革やらで塞がっちゃって、ドアが開かなかったりと
けっこうあちこちすごいことになってました。倉庫はまだ完全復旧してません。
いまだに余震が頻繁にあるので、布と革の下敷きになるのも怖いし。
ずーっと気流の悪いところを飛んでる飛行機の中にいるみたいで、酔いそうだし。
東北地方の被害の映像が凄まじくて、仙台や福島にいる友人たちが心配です。
東京の友人たちも、家に帰れずにいるのではないかと心配です。
どうか、これ以上被害が拡大することなく、地球の怒りが鎮まってくれますように。
3月10日
23:50
宿題の打合わせに出かけ、新たなお題を頂戴して
帰宅したところへ、上京中の幼なじみが訪ねてきた。
けっこうひさしぶりなはずだけど、ぜんぜんそんな気がしない。
アトリエでひとしきり、お互いの仕事の話など喋ったあとで
一緒に晩ごはんを食べに出かけた。
なんかもうちょっとお店みつくろっておけばよかったな。
近所で済ませてごめんよー。だから早くシロクマ再開してほしいんだけどなぁ。
3月9日
23:30
本日の水曜手芸倶楽部。
m.k部員は、がま口バッグの表袋のリネンを縫い、縫い代の始末も完了。
次回こそは裏袋を合わせて口金を嵌めようね。
m.s部員は、トートバッグにつける革の丸モチーフのアップリケを開始。
先日オレンジ色の麻糸を探しに出かけた甲斐あって、すごくかわいいのができそう。
a.y部員は、キルティング地でおばあちゃんのスカートを作りはじめた。
次回は完成するでしょう。そしたらアンダリヤの帽子も再開しようね。
今日もバラエティに富んでいて、見ていて楽しい作業台の風景でした。
・・・って、その風景をいつになったら撮影するんだろうね、この部長は。
いっつも忘れてるから、部員のみなさま、誰か指摘してちょうだい。
3月8日
23:40
ごはん食べたあと、すぐにお皿を洗わずに
キッチンのカウンターに放置していたのは私。
ええ、だから私が悪うございますよ。それにしても。。。
次にキッチンに入ったとき、目に飛び込んできたものは
床に散らばる干物の残骸。目玉やらエラやらヒレやら。
しかも金目鯛。目玉でかいし、皮は赤いし。怖いって。
きみ、カウンターの上にのぼっちゃったわけね?
いままで、そんなことするの見たことないけど。
食ったのか? え? ミケコ、金目の干物、食ったのか?
3月7日
23:15
本日発売の『七緒』vol.25(プレジデント社)
「なせばなる? 手づくり雨支度(p.94〜101)」にて、
着物での雨対策グッズをいろいろ作らせていただきました。
雨コート、私も何枚か持っているけど、全部リサイクルもの。
幸いにもジャストサイズのものに出会えたっていうのもあるけど、
どうせ雨の日に着るんだから、大枚叩いて新品を誂えなくても、と思うし
そんなお金があったら帯の1本でも買いたいもんね。
でも昔の人は小柄だから、古着だと着丈が微妙に短くて
肝心な着物の裾がはみ出ちゃう場合も多い。
そんなときには、こんな方法どうよ? とか、
もっとお手軽で大胆な、なんちゃって雨コートとか、
いや逆に、防水ナイロン地でポンチョ&裾よけを自作しちゃおうとか、
各レベル(お裁縫のね)取り揃えておりますので、どうぞご覧ください。
そして、手作り爪革・改良版も掲載していただいてます。
この宿題のおかげで、またちょっと和モードにスイッチが入ってしまい、
調子に乗って和小物フロアに爪革と帯留めを追加しました。
一気に細かいアイテムが増殖しちゃったんだけど(まだ増殖する予定だけど)
ま、こちらもご覧くださいましな。
3月6日
23:50
日が長くなったので、手芸倶楽部の終了時刻もだいぶ明るくなった。
なのにどうしていつも撮影しそびれるんだろうね、部長は。
カメラ出して置いてあるってのに、始まっちゃうとすっかり忘れちゃうんだな。
今日は忙しかったしね。
f.k部員の、ポーチから斜めがけバッグへの変身を手伝って
ハトメやらカシメやらナスカンやらを準備したり、
t.m部員のファーバッグのマグネットの裏打ち用の当て芯を抜いたり。
y.m部員は前回までの裁断の記憶を取り戻すのに難儀してたし。
でもみんな今日も少しずつ進んだので、よしとしよう。
3月5日
23:55
ああ、穴あけたい。カシメ打ちたい。
そしたら完成するのに。
でも、さすがにこの時間にトンカンやると近所迷惑なので
じっと我慢。明日の朝にしよう。
3月4日
23:40
昨年夏の誕生日健診のときに、腎機能の一部の数値が若干△だったミケコ。
半年後にそこだけ検査したほうがいいと言われていたので
今日、連れて行った。結果は基準値内だったので、ひと安心。
しかしだ。体重が増えている。
増えているだろうなとは薄々感じていたけれど、最近ちゃんと量っていなかった。
毎日きっちり、ごはんを計量してカロリー抑えているのに、
これ以上どうしたらいいんですかと先生に聞いたら、
ごはんを小分けにしろと言われた。高いところに置くとか。
やっぱり、旭山動物園サル山方式で、
工夫しないとごはんが出てこない仕掛けとか作らないとダメかなぁ。
あとは人間と一緒で、贅肉じゃなくて筋肉をつけろって。
筋トレ、する? しないよねぇ。
3月3日
23:45
この時期、花屋の店先に並ぶラナンキュラスを見かけるたびに
立ち止まって買いそうになるのだけれど、
赤いのも黄色いのも白いのも薄緑色のも、
オレンジのグラデーションのも、ピンクの複輪のも
全部欲しくなって、ひと鉢選ぶことができなくて、いつも結局諦める。
色違いのプリント地のシリーズから2色選ぶんだったら即決できるんだけどな。
球根ちゃんと育てるのも苦手だしな。
3月2日
24:50
ずいぶん疲れていたらしく、
帰宅して晩ごはんを食べた直後ソファーに撃沈して、さっきまで寝ていた。
昔と違って、なぜかこのごろ電車の中では眠れないのよね。
本を読んでいて眠くなってくることはあっても。
ほんの数分電車の中で爆睡したら復活することもあるのにね。
ああどうしよう、こんな中途半端な時間に目が覚めて。
3月1日
25:05
朝からいろんなことがいっぱいありすぎて、くたくた。
何書いていいかわかんないので、宣伝をひとつ。
明日発売の『オレンジページ』の
「簡単手作りストールベスト」(p.55〜)見てね。
身につけるものを作ってみたいけれど
袖だの襟だのは無理っていう人でも、超簡単だから大丈夫。
羽織ったり巻いたり、ひざ掛けにしたりと、いろいろ使える便利アイテムよ。
誌面では、できあがりサイズが160×80cmのものを紹介していて、
しかも横地に取っているのだけれど、これ、じつは残布がいっぱい出て不経済。
このサイズは絶対じゃないからね。もう少し小さくても平気だからね。
130×60cmくらいでも羽織れるものはできるし、
たとえば、140×80cmの生地があったなら、その長方形をフルに使って
見返しは別布にしてもいいんだし。臨機応変にやってみてね。
素材はやっぱりウールガーゼがいちばんおすすめだな。
いまも、ちょっと冷えてきたので、最終ページに載っている
ポンチョをかぶって書いてます。軽くてあったかいよ〜。


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