アトリエ便り


新年度。実感ないけど。


4月30日
23:35
こんなことなら最初からここに来ればよかった。
やっぱり、いざというときは日暮里なんだな。
新宿でお茶濁そうとしたことへの酬いだ、この重さは。
と、超大荷物を抱えての帰路に思った。
カット台のおにいさんに、お持ち帰りですか?
と何度も念を押されたけれど
持ち帰ったさ。もちろん腕と肩が筋肉痛さ。
4月29日
23:45
風の強い一日だった。
あっちの部屋とこっちの部屋の窓を数cmずつ開けただけで、
風がぴゅーっと吹き抜けていく。
水通しして干すのに絶好の日和と思い
このところちょくちょく買い集めていたリネンを
片っ端から水に浸した。
すでに夏の気分。もう寒くならないよね?
4月28日
24:40
新入部員を迎えての水曜手芸倶楽部。
かわいい生地を見つけて持ってこられると
部長も楽しくなっちゃいます。
大きな柄物は、どうしても裁断前に悩む時間が長くなるけどね。
悩んだ甲斐があったと思えるようなバッグに仕上げましょう。
放課後は、夏に向けて編み物用の糸を買いに行くという部員たちに同行し、
まずは書籍売場で本を選び(あの本売れてたね〜、みんなで買い占めたしね)
糸売場へ移動。部長もつられてアンダリヤを買い込んでしまった。
(アンダリヤも、これまたすごい勢いで売れてる感じだったね)
さーて、今年は何編もうかなー。
4月27日
23:50
ひさしぶりに朝から長丁場の撮影で、さすがにくたびれた。
午前中はアトリエ取材。
午後からはバッグ1個分の製作過程を通しでプロセス撮影。
何回やっても(立場は違えど100回以上やってるかも?)
写真で表すのってほんとに難しいなぁ、と、いつも思う。
ライブでだったら簡単に伝えられることなんだけど。
でも、手作りもののプロセス撮影って一種の伝統芸だな。
と、私が昔在籍していた某婦人誌系出版社と浅からぬ縁を持つ
スタッフたちの仕事ぶりを見ていて思った。
母体は消滅しても、こうして脈々と受け継がれていくのね。
なにはともあれ、みなさまおつかれさまでした。
4月26日
23:45
たっぷり卵入りの北海道産黒ガレイを見かけて素通りできず。
魚卵好きとしては、カレイの煮付けのいちばんの愉しみは卵。
煮た魚卵って、イクラやタラコとはまた別のおいしさがあるよねぇ。
子持ちの魚の身はおいしくないんだよと言われても
身よりも卵。そして、明日の愉しみは煮こごり。
4月25日
23:20
夕方みんなが帰ったあとに、今日は夕刊遅いなー
と思いながら、何度か見に行っちゃったよ。
手芸倶楽部が日曜に移ったことに、部長はまだ慣れていないのだった。
今日は誰も暗礁に乗り上げることなく、スムーズに確実に進んだね。
作品データシートも、暇見てぼちぼち記録しておいてね。
4月24日
23:55
昨日のうちに片付いてるはずだった仕込みが終わらない。
なのに、おやつに蒸しパンなんかふかしていた。
中途半端に残ってる粉が邪魔だから、などというピュアじゃない理由で
お菓子を作ったりすることがときどきあるんだけど
今日もそれで、半端な粉に半端なオレンジピールを混ぜて作った。
で、おいしいおいしいと食べてしまってから、
冷蔵庫の中にオレンジケーキがあったことに気づいた。
完全に失念していた。我ながらバカすぎて呆れる。
4月23日
23:30
さみーーー。4月も末だというのに暖房入れてるよ。
ハナミズキやモクレンやツツジが咲いてるってのに。
こんなんじゃ凍えちゃうよね。
虫とかさ、うっかり冬眠から覚めちゃった連中は大丈夫なのかな?
二度寝すんのかな。
タートルネック1枚しまわずにおいて正解だった。
今年は早々と春物の服何枚か縫ったのに、ちっとも着られやしない。
4月22日
23:40
ただいま待機中。
いいアイディアが降りて来るのを。
うーん、どーしよっかなーーー、と
ソファに寝転んでぐだぐだしてたら
ミケコに尻尾でぺしぺし叩かれた。
4月21日
23:50
やっと、これなら春だってこと認めてやるよ
っていう感じの日だった気がする。
そのせいか、出かけた先の街のせいか
なんだか休日っぽいふわふわした空気が漂っていて
今日ってふつうの平日だよね? と、何度も訝しんでしまった。
電車も妙に空いてたし。今日みんなちゃんと会社行ってた?
でも、明日からまた寒いらしいね。やんなっちゃうな。
4月20日
24:40
あと11日を残すのみとなった歌舞伎座へ。
天気は怪しかったけど、これも修行のうちと
覚悟を決めて雨コートと雨下駄持参のうえ
一張羅の帯締めて出かけた。
最後を飾るに相応しい豪華なシーン満載で楽しめた。
でも外に出たら案の定雨がぽつぽつ。
約束していた友人と会ってひとときお茶をし、
予想外の目の保養もさせてもらって変な創作意欲に火をつけられ
雨用装備を整えて帰宅。干して片付けるのがめんどくさー。
なんて言ってるうちはまだまだ修行が足りんね。
4月19日
23:30
やっと首に巻きものをしなくても外を出歩けた。
もうマフラー全部洗濯しちゃったし。
でもあと少ししたら麻のストールとか必要になってくるんだよね。
早くちゃんと暖かくならないかなぁ。
明日の降水確率もすっきりしないし。
4月18日
23:55
ようやく水も温んできたというのに指先ががさがさ。
よく待ち針を迂闊に刺す、というか、引っ掛けるんだよね。
気づいたら裂傷だらけ。
なんでそんなに引っ掛けるかというと、
うちの待ち針がたいていまっすぐじゃないからなんだけど。
ちょっと厚地に使うとすぐ曲がっちゃうんだもん。
でも、ちょっと曲がったぐらいでお払い箱にするのももったいないし。
4月17日
23:45
無事に2010年に戻ってきて
(曇ってるから月の数は確かめてないけど)
現実と向き合う。
そうそう、宿題やらないと。
4月16日
24:55
こんな天気だし、週末だし、
たぶん同じことをしている人が日本中にたくさんいるんだろうな。
ただいま「3巻目」の終盤。時間感覚は既に失われている。
アマゾンから届いた時点ですぐ手をつければよかったよ。
宿題やらなくちゃ、なんて思って数時間我慢したのがいけなかった。
何時までかかっても読み切るぞ。でないと逆に宿題に手をつけられない。
まったく、タチが悪い本だよ。どうしたってイッキ読みを強いられる。
4月15日
23:40
アジアン・ファブリック、水通しの続き。
今日は、赤紫系を数種類。
仕込んだばかりのワインか、ビートを茹でた湯か
っちゅうような、それはそれは鮮やかな色水を
ずいぶん海に流すことになってしまった。
こんなんで、ガンジス川やメコン川の水は大丈夫なんだろうか?
もったいないから晒でも染めてみようかな。
4月14日
23:45
本日の水曜手芸倶楽部は、t部員とa部員のバッグがめでたく完成し、
m部員は新作に着手、見学に来てくれた入部希望者も交えて
いつにも増して賑やかでした。
またまたみんなの持ってきてくれたおやつがてんこ盛りだったし。
水曜日って、半分は食べものの話してるような気がする。
4月13日
23:30
宿題の材料を提供してくれる店に行って材料選び。
膨大な商品に囲まれた中で、
ひとりだったら、ゆうに半日くらい迷っていられたけれど
担当編集者と一緒だったので、いつもの倍速で決断。
帰宅早々、生地数種に水通しを開始。
予想どおり、アジアの布は色落ちが激しい。
何度も水を取り替えてはすすぎ、絞り、を繰り返す。
緑色の生地を浸した水が、寒天入れて固めたら抹茶羊羹になりそうな色から
出がらしの煎茶くらいに薄くなったところで、
最後に色止めの酢を投入。干して、アイロン。
下ごしらえも大変なのだ。
4月12日
23:40
こう寒暖の差が激しいと、何を着たらいいのやら。
いまさらウールに戻りたくないし。
連日寒い日が続く真冬よりも、身体に応える気がする。
おまけに今日は冷たい雨。
でも友人と蕎麦屋でランチの約束をしていたので長靴履いて出かけた。
目当ての鴨南蛮は、鴨肉がほろほろで、想像以上においしかった。
暖かい日だったら違うものを注文していたかもしれなかったけど
寒い鴨南蛮日和でよかった。
4月11日
24:30
今月から日曜日に移行した手芸倶楽部。本日その第一弾。
ただいま各メンバー製作中のものは、
もうすぐ出来上がりそうなヌバックの編み針ケース、
まだ設計図段階の麻帆布×革の道具入れ、
表布だけ線を引き終わった北欧プリントのリバーシブルバッグ。
どれも完成が楽しみ。
でも、どれも下準備をきちんとしておかないと
途中で無駄な苦労が待っているから、
はやる気持ちを抑えて、そこはしっかりやろうね。
4月10日
24:40
生まれてはじめてカルボナーラを作った。
だってクリーム系のパスタってあんまり好きじゃないんだもん。
イタリアンレストランで誰かが注文したのをシェアすることになった場合以外
あえて自分で作って食べようなんて思ったことがなかったんである。
けど冷蔵庫開けたら生クリームとベーコンと卵があるなぁ
と思ったら、なんとなく魔が差した。
ビギナーズラックかもしれないけど、超おいしかった。
なぁんだ、おいしいんじゃん。
4月9日
23:50
散り際の桜も眺めつつ
東京都庭園美術館の「アールデコの館」展に行ってきた。
企画展示のない、建物そのものの公開展示。
白黒市松大理石のウィンターガーデンと、バスルームが最高だった。
そのまま夕方まで遊んでピアノのサティも聴きたかったけれど
そういうわけにもいかなかったので、
一緒にいった友人と春らしいランチを済ませ、ちょっとだけ某布屋に寄り道して
てきぱき帰宅。で、宿題の打合せ。
わりと余裕のスケジュールなので、まだあたふたしなくていい。
どちらさんもこのくらい早めにお題をくださると助かるんだけどねぇ。
4月8日
23:55
いい天気だったので、ベランダのテーブルと椅子の上に
クッションを全部並べて干したらふかふかになった。
冬用のファーのカバーから、リネンのカバーにチェンジ。
ミケコの万年床になっていたウールの布団セットも引っぱがし、
窓辺の昼寝マットも取り上げて洗濯機へ。みんな春仕様に交換。
いきなりの環境の変化に、イヤがるかと思ったらぜんぜん平気。
あっという間にその上で爆睡。順応性の高い猫だ。
4月7日
23:30
迂闊にも、金槌で叩いて左手親指の腹に血豆を作ってしまった。
速攻でプチっと針刺して血を抜いたので、たいしたことはないんだけど
左手親指の腹が自由に使えないのってけっこう不自由なんだと気づいた。
服のボタンやジッパーの開閉がしづらい、傘の開閉もしづらい、
お茶碗持つときも気になるし、携帯メールも打ちにくい。
早く治さなくちゃ。
4月6日
23:50
掃除機をかけるときと、来客のとき、ミケコは決まって寝室に逃げ込む。
掃除機をかける前に「ガーするよ」と予告するとちゃんと通じる。
今日は、午前中には掃除機攻撃に遭って逃げ、
やっと終わった〜と、ソファーの定位置で寛いでいたのも束の間、
ピンポーン、という音でまた慌てて逃げ出した。
宿題の打合せで編集者2名来訪。
ところが、打合せを始めて少したったころ、
いきなり、にゃー、と現れた。
まぁ珍しい。ふたりとも初対面なのに、ふたりとも気に入ったのね。
4月5日
23:45
ミシン糸の色数をむやみに増やし過ぎないよう気をつけていたのだけれど、
そうは言っても、どうしたって増えてしまう。
下糸を巻くボビンのスペアが足りなくなってしまった。
半端にちょっとだけ残っているボビンを探しては、
カラになった糸巻に移したりして、どうにかやりくり。
ちょっとだけなんだから捨てちゃえばすっきりするんだけど、
まいどの貧乏性なのでそれができない。
ほんの30cmくらいの糸だとしても、
ちょっとまつり縫いしたり、ボタンつけたりするのに役に立つこともあるしさ。
ボビンの数もむやみに増やしたくないんだけどなぁ・・・買い足すか。
4月4日
23:50
昨夜は0時前に寝てしまい(そんなの何年ぶりだ?)
今朝は7時に目が覚めた。
昨日の疲れがどっと出て、今日は一日ぐうたらと
夏糸を編んではほどき、編んではほどきで、ちっとも進まず。
最近は、昼間っからだらだら飲むと翌日疲れるなぁ。
4月3日
22:30
ジンギスカン@多摩川河川敷。
昨年shirokumaで持ち上がった企画が、ようやく決行できた。
桜も見ごろ(って誰も見ちゃいなかったような・・・)、お天気もまぁまぁ。
そして、なんてったって、東旭川農協の味付ラム! 
やっぱりこれじゃなくっちゃ〜。すごくひさしぶりに食べられて大感動。
東旭川町民を3名(も)含むメンバーだったので、まるで旭山の炊事遠足だべさ。
しかもちゃんと炭火で焼いたから、そりゃもう最高。
ナス+ピーマン+タマネギ+モヤシ、そしてもちろん、うどん。
東京の店で食べると必ず不満が残る脇役のラインナップも完璧な
まさに理想的なジンギスカンだった。うまかったねー。
十数名で鍋2台、分量の読みもなかなか素晴らしかったし。
幹事f氏、肉を取り寄せてくれたh子、アジトを提供してくれたhさまをはじめ、
みなさまどうもありがとう。
またやろう。そして、さらに完璧を追求しようぜ。
4月2日
23:45
あんまり込み入ったことをしたくない気分だったので、
明日の花見に持って行く小さいバッグなど作って遊んでいたら
バタバタと宿題の依頼が相次いだ。
はいはい、働きますよ。
そんな中、広島在住の若い友人から開店の報告メールが。
念願だった自分のサロンを持ったのねー。おめでとう!
ヘアカットやスタイリングはもちろん、着付けもしてもらえるし、
なんてったって理容師免許所持者だからシェービングだってしてもらえます。
広島のかた、ぜひ行ってあげてくださいな。
4月1日
24:00
ただいま発売中の『おしゃれ時間。の針しごと』。
春&秋の年2回ペースで発行されている雑誌『おしゃれ時間。』のspecial issueです。
この号、けっこうなボリュームで関わらせていただきました。
p.38〜43「もっと楽しむバッグづくり」では
「胴の製図は同じなのに持ち手でこんなに変わる!」というサブタイトル通り
ベーシックなトートバッグをいろいろアレンジしています。
その作り方解説を補うテーマとして
p.52〜55「バッグをきれいに作るために知っておくとちょっといいコト」で
布バッグとして最も基本的な、つまみ底トートバッグの作り方のコツを
プロセス写真つきで詳しく説明しています。
現時点で私が採用している、いちばん簡単で間違いのない方法を大公開。
参考にしていただけたら嬉しいです。
もひとつおまけにp.70「使い続けたくなるハンドクリーム」。
このページのために試させてもらったのですが、ほんとにおすすめ。
年中いいハンドクリームを探している者としては嬉しい出会いでした。
宣伝しちゃおう。パックス お肌しあわせ ハンドクリーム、いまも愛用中です。
最初は、一部総集編と聞いて、まさか休刊じゃないだろうな? と慌てたのだけど
そんな不吉なことではなく、秋には次号が出る予定だそう。よかったよかった。
創刊号からずっと見続けてきたけれど、確かに、いままでの要素がぎゅっと詰まった
見ごたえ、使いごたえのある1冊になってると思います。
いまや入手困難なバックナンバーが欲しかった人にもおすすめ。
ほんとだよ。エイプリルフールなのにマジネタでした〜。


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