アトリエ便り


中途半端な季節を過ぎて、ちゃんと秋って感じの10月。わーい、ブーツだセーターだー。


10月28日
1:45am
更新終えて脱力したのち、土曜の午後、
雨上がりの曇天を睨みつつ双眼鏡を携えて出かけた国立競技場。
・・・寒かった。いろんな意味で。
混んだ電車に乗るのがイヤで、だらだらと歩いて帰宅し、
同行の友(注:勝利に喜ぶ敵サポ)とともに、
仕込んであったおでんをつつき、暖まった。
ミケコに腕枕しながら眠る。さらに暖まった。
二日酔いの頭を抱えてようやく昼に起きだした日曜午後、
覚悟はしてたものの、ちょっと涙した。
がんばって戻ってこい、札幌よ。
10月24日
3:45am
ひさびさの大量更新作業→→→ビール♪
たまにしかやらないから手際が悪いのよね。
今日は一日中家に引き篭っていたくせに、
まったくかまってやらなかったので、ミケコはふてて寝てしまった。
いや、ほんとは私も1時半頃には寝る予定だったのだけど、
トップページまでいじくりはじめたら終わらなくなってしまった。
明日の歯医者はキャンセルだな、こりゃ。
10月23日
3:11am
鮮魚売り場にイキのいいプチプチした生筋子を見つけると
どうしても素通りできず、しっかり吟味したあげく、
ついついカゴに入れてしまう。
そんなもん買うつもりはまったくなかったのに・・・。
っていうのが、今年はちょっとエスカレート気味。
イクラの醤油漬け作るの、この秋いったい何度目だろ?
たまご全般が大好きで、魚の卵もすべて好きなんである。
タラコも筋子もトビッコもカニッコも、子持ちカレイも子持ちシシャモも、
鰊の子(って、つまり数の子のことだけど、
お節料理に上品な感じで納まってるやつじゃなくて)も、ぜんぶ好き。
なかでも、イクラは別格で好きなのだ。
けど、生筋子をお湯に浸けて、ほぐしているときには、
なんて大量の殺生をしてるんだろうと思って、ちょっと心が痛む。
うっかり1粒こぼしそうになると、慌てて拾う。
タラコ食べるときには感じないんだけどね。
粒の大きさが具体的すぎるのだろうか?
それはともかく、生筋子に、アミノ酸たっぷりの不味いタレ付けて売るのは
やめてほしい。酒と醤油だけで十分なんだから。
さらにそれはともかく、昨夜の『プロジェクトx』
その名は微かに聞き覚えのある北海道地図
そんな苦労の果てにカーナビの誕生に貢献してたなんて。
ほっほー、我が故郷も捨てたもんじゃないじゃーん、
と、明日の朝はイクラ丼也。
10月20日
2:39am
通っている歯医者の天井には、いつも馴染みの一角がある。
子どもの頃と違って、オトナになったいまは治療中に目を瞑ったりしないので
仰向けに倒された椅子の上でどこか1点を見つめることになる。
そういえば、昔通ってた歯医者の天井は、
陰気くさい茶色の木目柄だったけど、その中に動物の形とか見つけては
気を紛らわしていたことをなんとなく覚えている。
いま通っている歯医者は明るい白い天井だけど、
全体に不規則な模様が点々とあるのが幸いして、
3つある診察台の中の、1番目の台から眺める天井には、
小さなコの字型のジグソーパズルのピースみたいなやつを見つけた。
ちっとばかしつらくても、そいつを睨んでどうにか持ちこたえている。
想像力を育てられる場かもしれないな、歯医者の診察台は。
ま、昔と違ってマメに麻酔してくれるので、
死ぬほど痛い目にあうことはそんなにないものの、
歯医者の天井は無地だと困る、と思う今日このごろ。
近々、再び親不知を抜くことになるらしい。
しかーし。
この時間までu-20インド戦を観てしまった私って・・・。
今日3試合目だぜ。
10月18日
1:42am
今年はいろんなブランクを埋めている、と、ここにも書いてるけど、
私の抱えてたブランクなんて、単に自分がサボっていただけのことで。
ただ、取り戻したものは再び失わないようにしたい、と思う。
それにしても24年間とはいったいどのくらいの長さだったのかと、
計る術がないので、自分の24年間を振り返ってみたりする。
私は生まれも育ちも北海道、開拓民の末孫だけれど、
父方の祖父は60年前に平壌で亡くなっている。
軍人ではなく教師だった祖父が、
日本人学校の校長として赴任した先で病死したこと、
当時8歳だった父が祖母とともに、祖父の遺骨を抱えて帰国したことは、
昔から何度も聞いて知っているけれど、
当時いったいどうやって何日かかって行き来したのかとか、
向こうでどんな暮らしをしていたのかとか、
いま思えば、詳しい話を聞いたことはない。
もちろん私はこの祖父の顔をモノクロの写真でしか知らないし、
祖母も亡くなって久しいのだが。
それから45年後に、父が釣り糸を垂れていたオホーツクの海で
大韓航空機事件の被害者や漂流物を発見し、
小さな新聞記事になったことを、ふと思い出す。
なんだかちょっと父と話したい気持ちになった。
10月11日
10:24pm
右下の親不知を抜いた。
けっこうあっさりしたもんだった。
数年前に上のを抜いたこともあるし、そんなにびびりもしなかった。
通院している歯医者の裏手にちょっとした高級スーパーがあって、
治療の後でここに立ち寄るのが楽しみなんだけど、さすがに今日はパス。
綿を噛みしめたまま電車に乗って、家に直帰した。
だんだん麻酔が切れていくにつれてお腹もすいてきたので
晩ごはんを食べ、もらってきた薬を飲んで、
今夜はおとなしくしていようと思ってミケコとごろごろしていたら、
うーん、なんかじわじわ痛くなってきたぞ。
抜くときよりも抜いた後のほうが辛いんだよね。
何が辛いって、今夜はお酒飲めないんだよな。。。
こんなときは、やっぱ、編み物か。
10月8日
1:57am
ほんとに何度も言うけど編み物は苦手。
なのに毛糸をたくさん持っている。かさばる。どうにかしたい。
tv見ながらの夜なべ仕事にはうってつけだし。
こう風が涼しくなってくると、毛糸の感触も悪くないし。
あんまりややこしくないものなら続けられそうだし。
というわけで、古びた竹のかぎ針で、3色の糸を使い、
長編み3目、くさり編み1目、また長編み3目、コーナーでくさり編み2目
という、古典的な正方形のモチーフを編み始めた。昨日から。
下手くそなので、そんなにリズミカルではないが、
それなりに毛糸玉はころころ転がってゆく。
すると、うたた寝してたミケコの目がキラッと光る。
おっと危ない、そのまま放置して寝たりしたらたいへんなことになるぞ
と、できあがったモチーフをビスケットの缶に入れてみたりする。
まだ11枚。でもなんだか楽しいぞ。
楽しいじゃん、編み物って。
いや、そんなことは知ってるんだけどさ。
帽子やミトンやマフラーのひとつくらいは、
毎年編んでたものだったんだけどさ、雪国で暮らしてたころは。
あー。これもまた、ブランクを埋めようプロジェクトの一環かも。
10月2日
2:22am
このところ着物話がしたくて実家に電話することが多いんだけど、
昼間電話しても、母は家にいたためしがない。
真夜中に向こうから電話がかかってくる。
「なーに? また行ってたんでしょー? 大漁だった?」
「うん、今日もあったよ〜。松茸8本とね、黒しめじの山。」
ちぇっ、いいな〜、連日キノコ三昧かよ。
山に入ってキノコ採って、温泉入って帰ってくるっていうのが
雪が降る前の、彼らのひとときの楽しみなわけで。
「いま台風そっちに向かってるからね、明日はやめときなよ。」
と悔し紛れに忠告し、こっちは近所のスーパーで買ってきた
胡散臭い舞茸としめじとエノキダケとを煮てみたりするのであった。


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