アトリエ便り


いちおう、月ごとに分けたりしてみるか。。。

2月28日
2:12am
もう2月も終わるのね。。。じゃあ日記でも書いておくか。
ってことで、少し現状報告をしておこうかと思います。
じつは、新作のことをほのめかすのがちょっと早かったなと反省してます。
まったく、我ながら読みが甘かったです。
いま現在、頭の中に構想があるものは7点くらいあって、
実際に手をつけはじめているのが同時進行で3点、
そのうちサンプル(つまり私が使うことになるものですが)として
どうにか形になりつつあるのが2点、完成してるのが1点。そんな状況です。
サンプルが完成するまでが長い道のりで、頭の中の構想を形にしようと思っても
物理的に難しかったり、何かほかの秘密兵器が必要だったりで、
縫ったり切ったりほどいたり、すんなりと事が運ぶことはまずありません。
まぁ、単に修業が足りないだけなんですが。
で、サンプルが完成してようやくフォーマットが決まったら、
残りの材料を使いきるようにして同じものを4個とか5個とか作るわけです。
でも、同じものをいくつも作っていると集中力が切れて飽きることもあります。
そしたらお茶でもいれて、別の構想途中の材料を並べてみて、
あーでもないこーでもないといろいろ考えはじめます。
でも結局、結論が出ないまま行き詰まったりすると、
しかたがないので、また先ほどの作業に戻って在庫作りに精を出します。
・・・毎日そんなことの繰り返し。というわけで、まだまだかかりそうです。
2月21日
1:40am
さあ、この仕上げステッチをかけたら完成だぞー
・・・っていうようなときに限って、下糸が途中でなくなる。
はずさないように、(なるべく)曲がらないように
(お手持ちのバッグを点検しながら「曲がってんじゃん」って突っ込まないよーに)
針の落ちる先を真剣に見つめていて、ふぅ〜、あと少しだぜ
と、やや緊張が緩んだあたりでようやく気づくのだ。虚しく穴だけあけてたことに。
この、がっくり気が抜ける瞬間を何度味わったことか。
糸通しなんか自分でするし、模様縫いもいらないからさ〜、
下糸の残量を知らせてくれるミシンってないのかね?
あ、もしかして水平釜なら見えるのか?
うちのミシンは金属製のボビンケースに下糸を入れる垂直釜なので、
1度セットしたら見えないのだよ。なくなってはじめて気づくのだよ。
ミシンを買い替える気はないので(置く場所さえあれば買い足しはしたいが)
近ごろのミシン事情はまるで知らないから、
もしかしたら画期的な商品が出てるのかもしれないけど。誰か知ってる?
2月15日
1:11am
もちろん、バッグ作るときにはアイロンを駆使してる。
でも、ほんとうはアイロンかけはあんまり好きじゃない。
平面の布にならいいけど、立体になった布にかけるのは苦手。(誰でもそうか?)
平らな布に接着芯を貼ったりするのは楽しいけど、
完成したものに仕上げアイロンをかけるのはけっこうしんどい。
アイロンかけなきゃ着られないような服も殆ど持ってない。
ぜんぶ手アイロン。干すときに、ピッピッと引っぱって、おしまい。
綿や麻のシャツなんて、糊を落として、洗いっぱなしで味がある
っていうくらいのほうが気持ちいいじゃん。
アイロンで伸ばしてテンション保たなきゃいけないような素材はダメさ。
・・・っていうのはもちろん言い訳だったんだけど。
ところで、このところ、画期的なストレートパーマのおかげで、
髪を洗いっぱなしですむようになり、ドライヤー使うエネルギーもダメージも減った。
中途半端にクセがあってボリュームの出る髪質なので、ずっと苦労してたんだけど。
途中でアイロンでのばすのがポイントなんだよな〜、これが。
いま私の髪はアイロンのおかげで洗いっぱなしが維持できてるらしい。
2月8日
5:33pm
2月8日は「針供養」の日。(地域によっては12月8日らしいが。)
日頃使っていて折れたり曲がったりした針に「ご苦労さま」と感謝しつつ、
針仕事を休んで供養し、裁縫の腕が上達するように祈願する日なのである。
早起きして、浅草寺境内にある淡島堂まで行ってきた。
思っていたよりすごい人の数で、年齢層は高め。和服率も高め。
どっかのサークル御一行様風のおばさま集団も目に付く。
ふつうは毎年行くものだから1年分の針ですむんだろうけど、
生まれて初めての試みだったので、いままでずーーーっと
フィルムケースにため込んであったのを全部持って行った。
「こんなにたくさん豆腐に刺すのたいへんだろうな」と思いながら、
勝手がわからないのでお札を買いつつ尋ねてみたら、
「お豆腐に刺す分1本だけ持ってお参りください。あとはお預かりします」
といって預かられてしまった。言われてみりゃそりゃそうだ。
大小さまざま色とりどりの待ち針が刺さった巨大な豆腐に
赤い頭のシルクピンを一本刺して、お焼香してきた。
こうして集まった膨大な針の亡骸は、どうやら溶かしてしまうらしい。
が、あのはりねずみにされた豆腐はどうなるんだ? いっしょに火葬されるのか?
そんなわけで今日は針仕事はお休み。供養ついでに湯豆腐でも食べようかな。
2月4日
4:15pm
昨日、久しぶりに骨董市で帯を2本買った。
まだ慣れない大江戸線・飯田橋の駅で出口を間違えて地上に出たら
目の前は骨董市だった。そうだった、第1土曜日。
自分ちのリンクページに『骨董市ガイド』載せてるくせに、
すっかり忘れてたけど、いつもの出口と反対側でやってたんじゃん。
でも遅刻しそうで焦ってたので、帰りに寄ろうと急いでたら
すごく品揃えが豊富で状態もいいと一目でわかる古着物屋さん発見。
山と積まれた着物や羽織。その端っこでこっちを見てる白い帯が1本。
げ。目が合っちゃったよ。きみ、夏のバッグによさそうじゃん。
・・・とりあえずそれは迷わずいただくことにする。安かったし。
そして、帰路ふたたびその店に。今度はゆっくり物色してやろう
と思ってたら、たいして時間かからずに、また1本、目が合ってしまった。
まだちゃんと帯として立派にやっていかれそうなのには
私は手を出さない。っていうか出せない。だって切っちゃうんだから。
そういう意味では、そのコは微妙な状態で、値段も微妙なところだった。
きみ、ほんとは日本のコじゃないんじゃないの? って様子で
何万円もする豪華な帯に混じって異彩を放っていた。
迷っていると、通りすがりの上品なおばさまやおばあさまが何人も
「その帯はいいわよ〜。素敵よ〜。」と勧めてくださる。
結局それもいただいた。付け値の3分の2に値切って。(笑)
でもしばらくはハサミ入れられないだろうなぁ。。。


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