アトリエ便り


10月です。すっかり涼しくなって、夜更かししてるとお腹が空きます。

10月30日
1:57am
新居では今日から天井と壁と床の塗装が始まった。
ほんとは、じゅうたん剥がしてフローリングにしたかったのだけど、
お金がないので現段階ではあきらめて妥協した結果。
新居といっても70年代後半につくられた古いマンション。
それだけに水周りのタイルなんかが泣けるほどいい味出してて、
浅はかな我々は、白状するとただそれだけを決め手にしてしまったくらいだ。
古い物件なので、あちこち剥がしたりしてるうちにいろんなものが現れる。
いちばん悩んだのがキッチンの床だった。
シャワーヘッドとソープディスペンサーがついてるレモン色のツインシンク、
オレンジ色のタイルの壁、引き手を丸く削った小さな吊り戸棚のガラス扉、
一昔前のナショナルのロゴが入ったビルトインのオーブン、
・・・と、たぶんきっと、当時にしたら超ハイカラな高級キッチン。
なのに、その床のいちばん上には、へんてこりんな淡いグリーンの
まったく中途半端でいただけない床材が張ってあった。
で、どう転んでもこれはいらないから、と剥がしてみたら、
その下から現れたのは、茶とオレンジ色の、
ミッドセンチュリーの香り溢れる幾何学模様のクッションフロア。
めちゃめちゃダサかわいい! これを生かしたい!
と真剣に思ったのだけど、年月に晒された接着剤の頑固さに・・・勝てなかった。
まったく、そのままにしといてくれりゃよかったのに、
誰よ? あんな最悪な床材張った先住民は!
10月24日
1:17am
先日のオリオン座流星群は雲に遮られて残念だったけど、
ここ数日の澄み渡った夕空はキレイだなぁ、と思って今日も空を見ていた。
・・・と、西の空に謎の輝く物体を発見。。。誰か見なかった? 
南の空高いところには太めの上弦の月がもう出ていて、
それを180度回転させて20%縮小かけたみたいなモノが、
太陽が沈んでいったあたりに横たわるねずみ色の雲の上に
燦然と光り輝いていたんだけど。・・・アレハナニ? と思って
ずっと見ていたけど動く気配もなく、同じ場所で静かに光っていて、
やがて下からむくむくわき上がってきた雲に隠れて見えなくなってしまった。
なんだったんだ??? 
地球がこんなだから、どっかから誰か来たのかなぁ・・・?
小っちゃいちぎれ雲が光の加減であんなふうに見えただけかもしれないけどさ。
そういえば、5〜6年前の晴れた日の真っ昼間、
西新宿上空で、夥しい数の謎の白い物体がひらひらと舞っていた
ってのも見たことがあるんだけど、あれもなんだったのかいまだに謎。
我が家では「天使」ということになってるけど。
あ、べつに正気だから心配しないでね。
10月22日
3:46am
いままでに行ったことのあるイスラム圏って、
モロッコ、モルディブ、インドネシアくらいなんだけど。。。
日々、いろんな角度からtvに映し出されるアフガニスタンの映像を見ていて
もしかして不謹慎かもしれないけど、私が釘付けになるのは、
彼の国の、いまは自由を奪われている女性たちが身に纏っている布の美しさ。
あれはいったい誰がいつどんなふうにして生みだしたものなんだろう。
もしかしたら、近隣の他国で作られたものなのかもしれないけど。
いずれにしろ、かつてはそういうものを生みだしたり手に入れたりする余裕が
彼女たちにもあったわけで、いまはきっと限られた手持ちのものを、
大切に、これまた乏しい水を大切に使いながら、
ときどき洗濯しては使っているのかな、などと想像してしまう。
女性がちゃんと家にいるところでは、美しい手仕事が残されている。
アジアのいろんな地域では、気が遠くなるほど繊細な手仕事がいまも受け継がれている。
昔はちゃんとあったんだよね、この国にもさ。
表参道にブランド路面店が続々できて浮かれ騒いでるバカなこの国にも。
けどね、きみたちが大枚はたいて買ったり買わせたり質屋に入れたりしてるそのバッグも
伝統を受け継いだフランスの職人たちが、精根込めて生みだしたものだってことくらい
知っておいても損はないと思うんだけどな。
10月18日
2:18am
で、先日、その続きに寺尾の話を書こうと思ってて忘れてましたが・・・。
それはさておき、夜中になってふと思いだしたんだけど、
私は今朝めちゃくちゃリアルでカラフルな夢の途中で目が覚めた。
じつは、東北の中で唯一言ったことがないのが山形なんだけど、
その山形を列車に乗って北上してる夢だった。
もうびっくりするくらい鮮明な紅葉の風景が車窓に広がって、
私は行ったことのないはずの山形県の地名を頭の中にあれこれ並べてた。
で、列車が秋田駅に滑り込むところで目が覚めた。
・・・なんなんだ、これって? 私はいま東北に行くべきなのか???
10月15日
0:44am
勇退って清々しい。
サッカーにしろ相撲にしろ、同世代(+−3歳くらいの幅で)の人たちが
現役を引退していくシーンを見るにつけ、
ああ、こういう世界ではそういう年ごろなのかと思う。
確かに寂しい気持ちもあるけれど、
若くて才能があって向こう見ずで生意気なルーキー
っていうのが大好きな私としては、
今シーズンは密かにモントーヤを応援してたのだった。
もちろん数年前には全力でヴィルヌーヴを応援してたのだけど。
・・・ま、それはさておき。。。(bar、やれやれ。。。)
今日のジャン・アレジは、めちゃめちゃかっこよかった。
予選のタイムに圧倒されて、やっぱり大嫌いだけどさー、
シューマッハ、あんたは凄いよ、って思ったけどさー、、、
結果はどうでもいいから完走して欲しかった、アレジには。
7週目にして、こともあろうにライコネンと接触、クラッシュ、リタイア。
でもマシンを降りたあとの彼の振舞い、表情、歩き方すべてが
ほんとうに清々しくて気持ちよかった。大人だなと思った。
ブラボー、アレジ。かっこいーぞー! 
10月13日
1:52am
あら。うっかり10日もここを放置してしまった。
では、その後の経過報告を。
案の定リフォームの見積りはびっくりするくらい予算オーバーだったので、
いろいろ検討し直して、いまの身の丈に合ったレベルに計画を縮小。
来週には床と壁が剥がされることになるはず。
それにしても手持ちぶさたな日々。。。
布地も箱の中だし、本もあらかた詰めてしまったし、
服や靴も最小限のものを残してやっぱり箱の中。
外に出ても、これから移動するものを増やす気にはなれないので
買物する気もあんまり起きない。
で、手付かずで残っている領域というとキッチンなわけで、
妙に料理ばかりしてるこのごろ。
引越し前に乾物や缶詰のストックを減らしたい気もするし、
冷蔵庫の中に常備菜が必ず数種類入っているというのも悪くない。
真面目に自炊するとものすごい節約になるね。
引越し貧乏だからちょうどいいか。
10月3日
1:36am
当初の予定では、いまごろもう新居に移ってるはずだったのが、
準備を始めて一時閉店の決断をした後に、延期になってしまった。
理由はリフォームの問題。いや、いまごろになってそんなことを
思いついてしまった我々の計画性の無さがいけないんだけど、
思いついてしまったものはしょうがない。
荷物を運び入れてからじゃできないことなので、あえなく中断。
というわけで、現在、中途半端に段ボールに埋もれつつ、
予算オーバー必至の見積もりが上がってくるのをドキドキしながら待っている。
急に荷造りの勢いがダウンしちゃったもんだから、
この窓からの眺めともお別れかぁ・・・と、しみじみしてしまう余裕ができてしまった。
十六夜の月は、餅つくウサギが見えそうなくらいキレイにまんまるだし。
明日からは晴れた日の富士山も、よーく見ておこうっと。


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